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風鈴の音。

by 湯村章平

先日、お昼休みに近所の商店街へ行った時のこと。
ふらっと立ち寄った休憩所に風鈴がたくさん吊るされていた。
これぞ夏の風物詩。
見ただけで少し涼しい気分になった。
懐かしい気持ちになった。
幼い頃の思い出が蘇った。
夏生まれのくせに暑いのが苦手で、嫌いだった夏。
灼熱地獄のなか白球を追いかけていた少年時代。
あの頃はただただ、がむしゃらに生きていた。
今はどうだい。弁当を食べながら自分に問いかけてみた。
何歳になっても何かに夢中になって生きていたいな。
こんな今が良いといつまでも言える生き方をしたい。
そしてとにかく長生きをしたい。
自分のためにも。家族のためにも。

風鈴の音が涼しげに聞こえた。


湯村章平
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